熊本・天草3

 12月2日 熊本・天草の旅三日目です。
 本日は午前中、天草キリシタン物語コースを昨日と同じく周遊バスで周り、
 午後から帰路につくことになります。


       
下田温泉 五足の湯
下田温泉 五足の湯(12月2日)
昨日泊まった「ホテルアレグリアガーデンズ天草」はなかなかよいホテルでした。
海に突き出した半島のようなところに建っているので
どこからでも海が見え南国のリゾート気分です。
ただ残念なのが温泉で、本館と離れた高台にあり、
お風呂の行き帰りは外を歩かなければならないことです。
夏なら良いのですが、この時期ではちょっと寒い。
 
さて今朝は出発が早く(8時)慌てて出てきたため、
ホテルの写真を撮り忘れました。
すみません、ネットで探してみてください。
三日目は昨日と同じ九州産交の周遊バスで午前中回ります。
まず着いたのが、昨日来なかった下田温泉です。
私の後ろに「ふれあい館ぷらっと」という建物があるのですが、
何があるというものでもなく休憩所のようなものです。
この周遊バスの乗降場所にもなっているようです。
建物から出てきたら、目の前にこんなものが有りました。
足湯だそうです。
朝早いせいか人が誰もいません。


妙見ヶ浦の海岸
妙見ヶ浦の海岸
本日の周遊バスはホテル前からの出発だったのでたいへん楽でした。
ホテルに到着したバスに乗り込むと、なんと本日は私達だけということで
ガイドさん付きでバス貸切になりました。
ガイドさんとは向い合って座って世間話でもするような気分でのバス旅になりました。
下田温泉に行く途中では、昨日も通った子守唄の里の所で
五木の子守唄の原型になったと云われる福連木の子守唄を
目の前でガイドさんに歌っていただきました。なかなか素晴らしい声です。
 
そして下田温泉を出た後この妙見ヶ浦、十三仏公園に到着です。
ここはコースには入っていないのですが、
乗客が、私達だけということで特別に回ってくれました。
海岸線の絶景ポイントです。
ただこの日は、雨が降り始めまして、景色も絶景とはいえず
残念な結果になりました。


大江天主堂
大江天主堂
本日のメインとなるべき大江天主堂に到着です。
大江天主堂は、昭和8年にガルニエ神父が地元信者と協力して建てた協会です。
しかし、本日は月曜日でして大江天主堂は月曜休館という事で、中には入れません。
しかもこの時雨が強くなってきて最悪の状態になりました。


大江天主堂 その2
大江天主堂 その2
とりあえず外観を眺め隙間から中を覗いてみようと
建物に近づいていくと、横からひょいと神父さんが出てこられました。
今日は何かの集まりがあるということで今準備中なのだということです。
それで中の電気が点いているのだと分かり
見やすくなってよかったと喜んでいると、神父さんが一言
「見ますか」と言ってくれたのでした。
「見ます、見ます」と慌てて靴を脱いで上がり込みました。
中は見られないと諦めていたので非常にラッキーな事でした。
昨日の虹が良かったのか、日頃の行いか(笑)
もうすぐ人が来ますからと、そう長いことは見ていられませんでしたが
充分に中の様子を堪能出来ました。


ルルドの聖母
ルルドの聖母
天主堂を出て左側にある階段を降りてくると
このマリア様の像の所に来ます。
この時雨が一番強くなっていて薄暗く、フラッシュ撮影になりました。
画面に白く光っている点は雨粒です。
この後、すぐ下にある天草ロザリオ館に移動。
天草ロザリオ館は、天草キリシタンに関わる貴重な品々を集めた資料館です。
踏絵・マリア観音・経消しの壷など
隠れキリシタンの資料が展示されています。
ここを見学・買い物などをして次に崎津天主堂に向かいます。
この頃になってようやく雨も小降りになって来ました。


崎津天主堂
崎津天主堂
天草ロザリオ館から約10分ほどバスに揺られて崎津にやって来ました。
この崎津天主堂は羊角湾を臨む崎津の漁村の中に建っています。
狭い漁村の路地を入ってくるとこの教会の門の前に出ます。
少し離れた駐車場にバスを止めてガイドさんに案内されてやって来ましたが
ほんとにひなびた漁村です。人が減ったとガイドさんが嘆いていました。
ガイドさんは、なんとこの村出身なのだそうです。
その御蔭で、細かな話が聞けたり、知り合いに会っておしゃべりをしたり
なかなかアットホームな案内をしていただけました。
もっとも、乗客は私達3人だけなのでアットホームになるのは当たり前ですが。


崎津天主堂 左側
崎津天主堂 左側
真ん中で色が変わっていますが、建てている途中で資金がなくなり
前の部分はコンクリートですが、後ろの部分を
木製に変えたためだそうです。
でも中にはいってみると繋ぎ目はわかりません。
この後、ガイドさんの案内で中を見学しましたが、なんか工事をしているようで
人の出入りも多く、機材も散乱していました。
でもそれほど邪魔にもならず気にはなりませんでしたが、
そういえば、今日は月曜日でこの教会も休館のはず
どうやら、内装の電気工事をするため開いていて
特別に入れてもらえたと言うことのようです。
そういえばバスの中で工事がどうこう言っていたような気がする。
今日は雨には降られたが、なかなかラッキーな日のようです。


羊角湾
羊角湾
天主堂を出て左に曲がり、10歩ほど歩くとこの海べりに出ます。
この崎津の漁港や漁村及び教会は風光明媚な所として
日本の渚百選、日本のかおり風景100選、国の重要文化景観に
それぞれ平成8年、平成13年、平成23年に選ばれています。
雨上がりの羊角湾、なかなか雰囲気ありますね。
 
周遊コースには後1ヶ所、天草コレジヨ館が入っているのですが。
ここも月曜休館で、さすがにここは見られず、前を通過しただけでした。


本渡港ターミナル
本渡港ターミナル
崎津天主堂を出た後は、見る所もなく一路本渡港に向かいます。
本渡バスセンターにも立ち寄るコースなのですが、
なにせ私達だけしかいないので、私達の目的地
本渡港に直行です。
ここで、周遊バスの行程も終わり、バスとお別れです。
 
船の出港までの時間に昼食の予定なのですが、
ここは中にも外にも食堂らしきものがありません。
時間もないのでパンでも買って腹ごしらえをします。


本渡港ターミナル 港側から
本渡港ターミナル 港側から
上の写真の反対側です。こちらのドアから出て港に行くことになります。
私の後ろが港ですが、この港から船で、三角港に向かいます。


本渡港桟橋
本渡港桟橋
これが本渡港桟橋です。
私の乗る船は、まだ着いていないようです。


天草宝島ライン マリソル号
天草宝島ライン マリソル号
船が到着しました。これが私の乗る船マリソル号です。
ここ本渡港から、宇城市の三角港までこの船での船旅です。
幸い天気も回復してきたので、快適な船旅になりそうです。
早速乗り込んで出発です。


天草宝島ライン 天草上島の海岸 その1
天草宝島ライン 天草上島の海岸 その1
出発して20分ほどでしょうか。
船の右側に見えている天草上島の海岸です。
船は上島の海岸にそって航行しています。


天草上島の海岸 その2
天草上島の海岸 その2
同じく上島の海岸です。
雲の切れ間から太陽の光が差し込んでいたので急いで撮影。
ちょっと暗いですが、なかなか良い絵になったんではないでしょうか。
来るときは、この海岸あたりを路線バスに乗ってきたわけですが、
それに比べると、船の旅は快適です。途中下車は出来ませんが。


天草宝島ライン 高杢島
天草宝島ライン 高杢島
船の左側に三角形の島が見えてきました。
高杢島(「天草富士」「松島富士」とも呼ばれる)です。
この辺りは天草松島とも呼ばれ島の多い所です。


樋合島 フィッシャリーナ天草
樋合島 フィッシャリーナ天草
次に見えてきた島に、なにか建物があったので撮ってみました。
後で調べた所によると、「フィッシャリーナ天草」という
マリーナ施設でした。


天草五橋 三号橋(中の橋)
天草五橋 三号橋(中の橋)
天草上島と大矢野島は天草五橋の開通により宇土半島と繋がり
熊本市からも車で行けるようになりました。
来るときのバスは、この橋を通ってきたわけです。
この橋は、左側やや遠くに見えた三号橋です。


天草五橋 五号橋
天草五橋 五号橋(松島橋)
こちらは、右側奥に見える五合橋です。
朱塗りのアーチ状のパイプで繋いだ見栄えのする橋です。


天草五橋 四号橋(前島橋)
天草五橋 四号橋(前島橋)
正面に見えてきた四号橋です。
船はこの下を通り抜けて行きます。


天草宝島ライン 維和島
天草宝島ライン 維和島
四号橋を通り抜けた後船は島々の間を縫って進みます。
左側には大矢野島が見えており、
これは、右側に見える維和島です。
だいぶ晴れ間が広がってきました。


天草宝島ライン 戸馳島
天草宝島ライン 戸馳島
だいぶ三角港に近づいてきました。
この辺まで来ると、船の航行が増えてきます。
右側に見えてきたのが戸馳島です。
宇土半島とは戸馳大橋でつながっています。
さて、いよいよ三角港に到着です。


三角港 海のピラミッド
三角港 海のピラミッド
三角港に到着しました。降りてすぐ目立って見えるのが
この通称「海のピラミッド」と言われる三角港フェリーターミナルです。
内部にはおみやが屋さんがあり、頂上にも登れるそうですが
列車の出発まで時間がないので、急いで三角駅に向かいます。


JR三角駅
 JR三角駅
歩いて3分ほどで三角駅に到着です。
なかなか可愛らしい雰囲気の駅です。
JR三角線の終着駅であり、熊本駅への出発駅でもあります。
ここから乗り込んで、熊本駅に向かいます。
行きには路線バスを乗り継いでの、本土までの旅でしたが、
帰りは、船と鉄道を乗り継いでの旅になりました。


熊本駅 新幹線ホーム
熊本駅 新幹線ホーム
三角駅から列車に乗って熊本駅まで戻ってきました。
構内を移動して、今新幹線のホームに上がってきた所です。
これから新幹線「さくら」に乗って博多に向かいます。


新幹線「さくら」
新幹線「さくら」
新幹線「さくら」の到着です。
月曜日のせいでしょうか、人が少ないです。


新幹線「さくら」内部
新幹線「さくら」内部
これが新幹線「さくら」の内部です。
まだ誰も乗っていなかったのでこういう写真が撮れました。
どっちにしてもガラガラでしたが。
さあこれで、熊本・天草とはお別れで、博多に向かいます。


JR博多駅
JR博多駅
熊本駅から40分ほどで博多駅に到着です。
博多駅で途中下車をして、夕食と駅周辺の散策や土産物を買ったりする予定です。
今荷物をコインロッカーにあずけて、駅の外に出てきた所です。
駅に着いてから知ったことですが、昨日12月1日は
博多駅が現在の場所に移転して50年の記念日なのだそうです。
道理で周りがなんとなくざわついているような華やかな感じがしたのですが
そういう事だったのですね。
色々なイベントも有るようです。
 
さてと、出発まで3時間半ほどあるので、
これから夕食を食べに、キャナルシティ博多に向かいます。


キャナルシティ博多 イルミネーション その1
キャナルシティ博多 イルミネーション その1
キャナルシティ博多がどういう所なのか知っていた訳ではないのですが
ネットで調べたところ、博多駅の近くで最も大きそうな商業施設らしいので
夕食も時間つぶしも何とかなるだろうとやって来たわけです。


イルミネーション その2
イルミネーション その2
博多駅から5分ぐらい歩いた所でイーストビルに着き
そこから入っていったんですが、
とにかく広い、思っていたよりも何倍も広い。
なんせ5つのビルを繋いでその中央にセンターウォークがあるという
とんでもなく広い施設でした。


イルミネーション その3
イルミネーション その3
まずは食事をしようとセンターウォークの4階に移動
そこの天ぷら屋さんでビールを飲みながら食事をしました。
揚げたてが出てくるので結構美味しかった。
食事の後ぶらぶらしている内に暗くなってきて、
見て頂いているイルミネーションが点灯しました。
クリスマスの催しのようです。


イルミネーションと噴水
イルミネーションと噴水
イルミネーションも満喫したしぼちぼち駅に帰ろうかと
移動していたんですが、
なんと迷子になってしまいとんでも無い所に出てしましました。
慌てて引き返してきた所で、
この噴水ショーが行われていました。
そのまま帰っていたら見られないところだったので
これもラッキーというのでしょうかね。


道路の街路樹のイルミネーション
道路の街路樹のイルミネーション
結局地元の人に出口を教えてもらい、やっと駅に向かっている所です。
メインの通りの街路樹には、イルミネーションが輝いています。
早くもクリスマスの装いです。


博多駅のイルミネーション その1
博多駅のイルミネーション その1
博多駅まで帰ってきました。
ここでも派手派手なイルミネーションです。
クリスマスの他に駅移転50周年記の分も含まれているのかもしれません。


博多駅のイルミネーション その2
博多駅のイルミネーション その2
こんなのも有りました。恋人用でしょうか。この場合、
周りが明るすぎて顔が黒くなってしまうので、フラッシュを焚きましょう。
私のは失敗作。(笑)


博多駅のイルミネーション その3
博多駅のイルミネーション その3
このイルミネーションは、駅移転50周年記念の
オリジナルイルミネーションだそうです。
 
さて、博多の夜も満喫し、そろそろ帰ることにします。
駅で、おみやげを買って(といっても今回のメインは熊本天草なので
博多の土産は明太子だけにしました。)新幹線に乗り込みます。
 
これで、熊本天草の旅は終わりです。天気はもうひとつでしたが。
観光には問題ない範囲でした。
まあなかなか充実した旅になったと思います。
くまモンには逢えなかったが、イルカには会えた。


       
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