当尾の石仏
 当尾の里とは、岩船寺と浄瑠璃寺のある一体を指すもので、はっきりとした境はないようです。
 この辺りは、古くは浄土信仰の霊地として栄え、塔婆の建ち並ぶ尾根から「塔尾」と呼ばれ
 転じて「当尾」になったと言われています。

 11月18日(2024年)、円成寺・岩船寺を拝観・参拝した後、途中浄瑠璃寺の拝観を挟んで
 当尾の里に点在する石仏を巡ってきました。
 

 当尾の石仏

一願不動
一願不動
岩船寺から石仏巡りコースを歩き途中の分岐を暫く下ると
岩船寺奥の院の修行場の大岩に不動明王が彫られています。
ちょっと判りにくいですが中央より下の部分です。


一願不動
一願不動
近くで撮ってみましたが、角度のせいか判りにくいですね。

一つだけ一心に願うと叶えてくれると言われ
一願不動の名がついています。


ねむり仏
ねむり仏
一願不動から元の道まで戻り、下り坂を5分ほど下ると
わらい仏の所に出ます。
その傍らに土の中に埋まって眠っているように見える
ねむり仏があります。


わらい仏
わらい仏
そしてこちらが、わらい仏です。
正式には「岩船阿弥陀三尊磨崖仏」で
中央阿弥陀仏の右が観音菩薩、左が勢至菩薩です。


わらい仏
わらい仏
少し接近して撮っています。
保存状態が良いのと、その表情から
最も名が知られ、親しまれている仏様です。


唐臼の壺
唐臼の壺
わらい仏から緩やかな下りを7分ほど歩いたところで
道が分岐している所に唐臼(からす)の壺があります。
礎石のようですが、唐臼(からうす)に似ていることから
そう呼ばれています。


からすの壺二尊
からすの壺二尊
唐臼の壺の直ぐ側にこの磨崖仏があり
からすの壺二尊と呼ばれています。


阿弥陀如来坐像
阿弥陀如来坐像
からすの壺二尊の正面に彫られた
阿弥陀如来坐像です。


地蔵菩薩立像
地蔵菩薩立像
そして、こちらが左側面に彫られた
地蔵菩薩立像です。


春日神社(東小田原随願寺跡)
春日神社(東小田原随願寺跡)
唐臼の壺からしばらく県道に向かって歩くと
右側少し入った所に随願寺跡の春日神社があります。
境内が荒れているのか立入禁止になっています。
西小田原寺と呼ばれた浄瑠璃寺に対し、
東小田原寺と呼ばれていました。


あたご燈籠
あたご燈籠
春日神社からさらに歩き県道近くまで出た所に
このあたご燈籠が建っています。
愛宕神社への献灯籠だそうですが
愛宕神社はどこに有ったのでしょうか?


藪の中三尊
 藪の中三尊
県道を浄瑠璃寺に向かって歩くと
県道のすぐ左脇にこの藪の中三尊があります。
中央に地蔵菩薩、右に十一面観音、左に阿弥陀如来


首切地蔵
 首切地蔵
藪の中三尊から県道を挟んだ反対側の脇道に入ります。
3分ほどで、倉庫のような建物の左後ろに
首切地蔵と呼ばれる阿弥陀石龕仏があります。


首切地蔵
 首切地蔵
首切地蔵と呼ばれる所以は
昔処刑場にいたから、または首のくびれが深いから
だそうです。


大門石仏群
 大門石仏群
首切地蔵から3分ほど進んだ所に
大門石仏群があります。
この辺り一帯に散在していたものを集めて
安置し直したものだそうです。
左側より撮影


大門石仏群
 大門石仏群
同じ場所で右側から撮影
様々な形の石仏が並んでいます。


大門石仏群
 大門石仏群
すぐ隣に、さらに密集した石仏群があります。


春日神社
 春日神社
大門石仏群から道を挟んで向かいに
春日神社があります。
かつてこの地にあった阿弥陀寺の鎮守社だったそうです。
この先、大門仏谷まではとおいので、
引き返して浄瑠璃寺に向かいます。


長尾阿弥陀如来
 長尾阿弥陀如来
浄瑠璃寺を拝観した後、
北方向とは逆に県道を進んでいくと
左側かなり高い位置にこの石仏があります。
角度が悪いのか、光のせいか、ちょっと判りにくい。
この先少し行くと、浄瑠璃寺奥の院への入口があります。
奥の院の様子は、浄瑠璃寺のページで御覧ください。


水呑み地蔵
 水呑み地蔵
奥の院から戻り浄瑠璃寺から県道に出ずに、
山の方に向かっている道に進みます。
ここから来た道とは別ルートで岩船寺まで戻ります。
しばらく進むと唐臼の壺方面へ分岐する三叉路に出ます。
分岐せずそのまま少し進んだ所に
水呑み地蔵への脇道があります。
脇道を3分ほど下るとこの場所に出ます。


水呑み地蔵
 水呑み地蔵
谷底のような場所に佇んでおられました。
剣豪・荒木又左衛門が、ここで休み水を飲んだという
言い伝えから水呑み地蔵と呼ばれているそうです。
元の道まで戻り、三叉路を唐臼の壺方面へ向かいます。


一鍬地蔵
 一鍬地蔵
唐臼の壺に合流する少し手前、
左側のかなり高い位置に
この一鍬地蔵磨崖仏があります。
鍬で彫られたという言い伝えによりこの名があるそうです。
現在ほとんど見えなくなっています。


みろくの辻
 みろくの辻
唐臼の壺で、来た道と合流し
わらい仏まで戻り、そこから別ルートをたどり
みろくの辻までやってきました。
線彫りの弥勒仏ですが風化によりだいぶ見えなくなっています。
岩船寺参道と笠置街道の交わる所から
この名があります。


首無阿弥陀
 首無阿弥陀
みろくの辻と道を挟んで向かい側の
木の根元にこの首無阿弥陀があります。
この像に関しては資料は無いようです。
すぐ横の山道を登り岩船寺に向かいます。


三体地蔵
 三体地蔵
山道を暫く歩くと右側少し奥に
この三体地蔵磨崖仏があります。
だいぶ高い位置にあり、下から見上げて撮っていますが
光線の加減でしょうか判りにくいですね。


三体地蔵
 三体地蔵
少しアップにしてみましたが……
過去、現在、未来をそれぞれ割り当てたもので
六地蔵信仰以前の地蔵信仰の一形態と言われているそうです。
これで、岩船寺まで戻ります。


岩船寺・浄瑠璃寺・石仏と廻ってきましたが、
結構疲れました。
特に浄瑠璃寺の奥の院には、手こずりました。
あまり気楽に行ける所ではないので、
十分心して行ってください。
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