妙心寺
 妙心寺は、右京区花園にある臨済宗妙心寺派の大本山です。
 広大な敷地内には、46の塔頭寺院が立ち並び、その幾つかの寺院ではお庭を拝観することができます。
 妙心寺法堂の天井画の雲龍図は、狩野探幽の筆によるもので、ことに有名です。
 
 11月1日(2015年)に、仁和寺に観音堂の解体修理の見学に行った帰りに、
 すぐ近くにあるこの妙心寺に寄ってきました。
 仁和寺の帰りに寄ったため、北門から入ることになり、本来の順路とは逆に見ていく事になりましたが、
 写真の紹介は、順番を入れ替えて、本来入るであろう南からの紹介にします。
 
 最寄り駅はJR花園駅で、駅を降りて300mほどで妙心寺南門に到着します。
 妙心寺大方丈他の拝観と、お庭の拝観ができる3箇所の塔頭を廻ってきました。
 
 それではまだ少し早いですが、色づき始めた紅葉も合わせてご覧ください。


 妙心寺

妙心寺 南門
妙心寺 南門
JR花園駅から駅前の道を道なりに
北東に300mほど歩くと妙心寺南門に突き当たります。
すぐ前に、タクシーが停まっていましたが、
廻りこんでなんとか写り込まないように撮影しました。


三門
三門
南門を入って暫く行くと、参道の真ん中に三門があります。

妙心寺唯一の朱塗りの建物で、
楼上には、観世音菩薩と十六羅漢が祀られています。
ここは非公開で拝観できません。


浴室
浴室
三門の右(東)側に参道を挟んで浴室があります。
明智風呂とも言われ、太嶺院(廃寺)の密宗和尚が
明智光秀の菩提を弔うために創建したものだそうです。
中は拝観しましたが、撮影禁止で写真はありません。


鐘楼
鐘楼
浴室の北にこの鐘楼があります。
この鐘楼は、風呂が沸かされた時の合図に使用すもので、
浴室専用です。


仏殿
仏殿
三門の脇を抜けて奥(北)に進むと
三門の後ろに並んで仏殿があります。
妙心寺の本堂で、本尊に釈迦如来を祀ります。
内部には入れないので外から拝むだけになります。


経蔵
経蔵
仏殿の東、通路を挟んで経蔵があります。
内部中央に八角の輪蔵があり、
「一切経」が納められています。


仏殿と法堂
仏殿と法堂
仏殿と法堂を南東方向から撮影。
手前が仏殿で、奥が法堂(はっとう)です。
法堂の天井には「雲龍図」が描かれています。
拝観できますが、これも撮影禁止で写真はありません。


大方丈玄関
大方丈玄関
法堂脇の通路を北に進むと、正面に
大方丈が見えてきます。
写真左側が、法堂で、正面が大方丈の玄関です。
ここからは入れませんので左に曲がります。


拝観受付
拝観受付
左に曲がると拝観の受付所となる
寝堂の玄関口があります。
大方丈の拝観入口であるとともに、
法堂及び浴室の拝観料金所があります。
20分毎にまとまって案内されて拝観します。


大方丈庭園
大方丈庭園
大方丈庭園というのかどうか分りませんが、
これが、大方丈の前のお庭です。
なんかやけにすっきりした感じです。


大方丈内部
大方丈内部
これが、大方丈の中の様子です。
大方丈は、仏事行事を行う際の和尚さんの
控えの間、食事の場となる大広間です。


大方丈庭園と唐門
 大方丈庭園と唐門
大方丈前から庭を撮影。
大方丈の玄関となる唐門が見えます。
その奥に見えている屋根が法堂です。


鐘楼
 鐘楼
法堂の北西の位置にある鐘楼です。
以前には、国宝の妙心寺鐘が吊るされていましたが、
現在は保存のため、法堂に保管されています。


案内板
 案内板
妙心寺境内の案内板です。
北門のすぐ近くにありました。
この日は一部工事中の場所があり
通行止めのところがありました。


北門
 北門
これが、妙心寺北側の入り口北門です。
仁和寺の帰りに寄ったため、
実際にはここから入りました。
妙心寺の写真は以上です。
ここから塔頭寺院の紹介をします。


退蔵院説明板
 退蔵院説明板
公開されている塔頭は3ヶ所で、
南側から紹介します。
まずは、退蔵院です。


退蔵院 山門
 退蔵院 山門
退蔵院は、妙心寺三門の西側、
通路を挟んだ向かい側にあります。
ここが、退蔵院入口の山門です。


庫裡
 庫裡
山門を入った所の様子です。
正面が庫裡、庫裡手前の右側の所で
拝観の受付をします。


観世音菩薩像
観世音菩薩像
拝観の受付を済ませ、
庫裡を左側に廻りこんだ所に
この像がありました。


方丈前の庭と袴腰の玄関
方丈前の庭と袴腰の玄関
観世音菩薩像の前を通り、
今方丈(本堂)に上がってきた所です。
これが、方丈前の庭と左奥に見えるのが
袴腰造りと云われる玄関です。


元信の庭
元信の庭
方丈西側に、この元信の庭があります。
画家、狩野元信の作品です。


元信の庭(その2)
元信の庭(その2)
同じく元信の庭です。
上の写真の左側になります。


瓢鮎図
瓢鮎図
方丈の廊下にこの瓢鮎図が展示されています。
ここにあるのは当然の事ながら複製ですが、
実物の瓢鮎図は国宝です。
詳しくは、下の説明板をご覧ください。


瓢鮎図説明板
瓢鮎図説明板
瓢鮎図の説明板です。
瓢鮎図は廊下の奥に、
説明板は廊下の手前側に置いてありました。


方丈
方丈
方丈の拝観を終わって、余香苑に向うところですが
振り返って方丈を撮影しました。
なかなか全体が入らない。


余香苑入口
余香苑入口
余香苑の入口までやって来ました。
この門をくぐった所が余香苑になります。


紅しだれ桜
紅しだれ桜
門を入ると正面にこの木があります。
一瞬柳かと思いましたが、これはしだれ桜ですね。
後で調べると樹齢50年ほどの紅しだれ桜だそうです。
春は見事でしょうね。


陰の庭
陰の庭
門を入ってすぐ右側にあるのが
この陰の庭。


陽の庭
陽の庭
そしてこちらが左側にある陽の庭です。
両方を合わせて陰陽の庭。
敷砂の色を変えてあります。


余香苑(上から)
余香苑(上から)
しだれ桜を廻りこんだところでこのような景観になります。
下の池(ひょうたん池)のところまで行く事ができます。


余香苑(下から)
余香苑(下から)
ひょうたん池の所まで降りてきました。
この庭は、回遊式庭園ですが、
この辺りから観るのが一番良いようです。


水琴窟
水琴窟
庭園の片隅に水琴窟がありました。


陰の庭と門
陰の庭と門
余香苑を一周りして戻って来たところです。
内側から陰の庭と門を撮ってみました。


水子地蔵菩薩
水子地蔵菩薩
出口のすぐ近くに
この水子地蔵菩薩像がありました。


大法院 山門
大法院 山門
次は、大法院です。
実は、大法院は、予定になかった
というか、通常公開されていません。
たまたまこの日が特別公開の日だったのです。


客殿
客殿
大法院は妙心寺の西、
路地を入った突き当りにあります。
拝観料には抹茶とお菓子も入っていて
これから客殿に上がってそれをいただきます。


露地庭園
露地庭園
抹茶とお菓子(蒸し栗羊羹)をいただいた後、
ゆっくりとお庭を鑑賞しました。
これは、客殿の西側のお庭です。
露地庭園とは、茶室に付随する庭のことだそうです。


露地庭園(その2)
露地庭園(その2)
そしてこちらが南側になります。
もう少し後、紅葉の盛の頃に来たかった。


坪庭
坪庭
建物の間に、こじんまりとした坪庭があります。
なんとも言えない風情がありますね。


墓地の入口
墓地の入口
露地庭園を鑑賞して、客殿から出てきた所です。
こちらにある門が墓地への入口で、
ここに、佐久間象山のお墓があるというので
行ってみます。


位牌堂
位牌堂
門を入って暫く行くと、
左側に、この位牌堂が見えました。


佐久間象山の墓
佐久間象山の墓
墓地の一番奥に、この佐久間象山の墓がありました。
象山ゆかりの寺院として有名だそうですが、
どういった関係があるのでしょうか。


大心院 山門
大心院 山門
次は、妙心寺大方丈の東方にある大心院です。
法堂横の東に向かう道を行き、
次の角で北に向かうと右側にこの山門があります。


大心院前庭
大心院前庭
山門を入った所です。
前庭が広がっており、奥に見えるのが方丈です。
ここで、受付をすべく、玄関前まで行ったのですが、
なんと、本日は法事があり、拝観は休止だそうです。
ここの「阿吽庭」を観るのを楽しみにしていたのですが
致し方ないですね。


大心院前庭の像
大心院前庭の像
仕方なく、出ようとしたところですが、
前庭の南側にご覧のような像が立っていました。
大変気になる妙な像ですが、
調べても結局誰だか分りませんでした。


妙心寺境内
妙心寺境内
次の塔頭、桂春院に向かっている所です。
桂春院は、妙心寺境内北東の角あたりにあります。
妙心寺大方丈辺りからは少し離れているので
このような通路を歩いて行く事になります。


桂春院 山門
桂春院 山門
桂春院、山門に到着です。
来たのは右側からですが、
撮影するため位置をいろいろ変えてみましたが
結局この角度になりました。


庫裏
庫裏
山門から中に入りました。
見えているのが庫裏で、
こちらで拝観の受付をしています。


清浄の庭
清浄の庭
受付を済ませ、奥に進んだ所です。
ここにご覧の坪庭がありました。
清浄の庭というそうです。


真如の庭
真如の庭
さらに奥に奥に進み右に回りこんだところです、
方丈の南側にこの庭があります。
真如の庭というそうです。


方丈内部
方丈内部
その方丈の内部の様子です。
正面の襖絵は、狩野山雪の筆。


真如の庭 正面から
真如の庭 正面から
真如の庭を正面から撮影しました。
紅葉の季節にはさぞ美しいでしょうね。


真如の庭 右側から
真如の庭 右側から
続いて右側から撮影しました。
実は、方丈の真ん中に男性が一人座っておりまして、
全く動く気配がありません。
おかげで、撮影位置が制約されて苦労しました。


庭奥のお地蔵様
庭奥のお地蔵様
方丈の西側から、庭に下りられるようになっていて、
真如の庭の裏(南)側をぐるっと散策出来るようになっています。
その突き当たり辺り、方丈の南東にお地蔵様がおられました。


方丈と真如の庭
方丈と真如の庭
散策から戻ってきた所です。
真如の庭の真横あたりに来たので、
方丈を入れて撮影してみました。
 
拝観のできる塔頭は以上ですが、
他の塔頭も2ヶ所ほど紹介してみます。


隣華院
隣華院
妙心寺北門の近くにある隣華院です。
かなり大きなお寺で、
立派なお庭や襖絵があるそうですが、
見られないのが残念です。


天球院
天球院
隣華院の通路を挟んで向かい(西)側にある天球院です。
方丈内部にある障壁画が有名です。
切手シリーズで発行された物もあるそうです。

ここ以外にもたくさんの塔頭がありますが、
いちいち紹介しきれませんし、どのみち門の写真だけですから。
興味のある方は、実際妙心寺まで足を運んでいただくか、
ネットでお調べください。
以上で妙心寺及びその塔頭の写真は終わりです。
それでは、JRの花園駅から帰ります。


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